
「優秀な社員が辞めてしまったら、知識が消えてしまった」「社内のノウハウが共有されていない——」
実はこれらの問題は、SECI(セキ)モデルを理解し実践することで解決できます。
本記事では、以下の内容について徹底解説します。
- SECIモデルとは?4つのプロセスを分かりやすく解説
- ナレッジ共有が組織にもたらす3つの効果
- SECIモデルを実践する5つのステップ
- 失敗しないための4つのポイント
- ナレッジマネジメントツール選びの基準
SECIモデルとは?
SECI(セキ)モデルとは、野中郁次郎氏と竹内弘高氏が提唱した、知識創造のプロセスモデルです。
知識には「形式知(言語化できる知識)」と「暗黙知(経験則や勘などの言語化しにくい知識)」の2種類があり、これらが4つのプロセスで変換・創造されると説明します。
SECIモデルを導入した企業の80%が、組織力が向上したと回答(2025年 Sparticle 調査、n=90)
SECIモデルの4つのプロセス
1. Socialization(共同化):暗黙知 → 暗黙知
体験を通じて知識を共有するプロセスです。
具体例
– OJT(On-the-Job Training)
– メンター制度
– 現場观察
– 社外イベントへの参加
「口で教えるより、見て学んでもらう」場面です。
2. Externalization(表出化):暗黙知 → 形式知
暗黙知を言語・文章などで表現するプロセスです。
具体例
– マニュアル作成
– ブログ・日記執筆
– プレゼンテーション
– FAQ 作成
「自分の経験を言葉にする」場面です。
3. Combination(結合化):形式知 → 形式知
既存の形式知を組み合わせて新しい知識を創造するプロセスです。
具体例
– データ分析・レポート作成
– ブレインストーミング
– プランニング
– マニュアル作成ツールでの体系化
「既存の知識を組み合わせて新たな価値を生む」場面です。
4. Internalization(内面化):形式知 → 暗黙知
形式知を実際に体験して自分のものにするプロセスです。
具体例
– トレーニング受講
– シミュレーション
– 読書・学習
– 実践を通じた習得
「知識を行動に移して体得する」場面です。

ナレッジ共有が組織にもたらす3つの効果
GBase Supportなら、組織の知識を一箇所に集約・共有できます
効果1:属人化の解消
特定の社員だけが持っている知識を組織全体で共有することで、誰が辞めても業務が継続できます。
効果2:業務効率の向上
過去の事例やノウハウを検索・活用できるため、同じ失敗を繰り返さず、業務をスムーズに進められます。
効果3:イノベーションの創出
異なる知識の組み合わせ(結合化)により、新しいアイデアやソリューションが生まれます。
SECIモデルを実践する5つのステップ
STEP 1:現状の知識を棚卸しする
まず、組織内のどのような知識があるか、どの知識が散逸しているかを把握します。
確認すべき項目
– どのような業務があるか
– 各業務で必要な知識は何か
– 誰がどのような知識を持っているか
– どのような知識が不足しているか
STEP 2:暗黙知を形式知化する

優秀な社員の頭の中にある知識をドキュメント化します。
形式知化の方法
– インタビュー記録
– 手順書・マニュアル作成
– ビデオ撮影
– カスタマーサポート 履歴の分析
STEP 3:知識を一元管理する

ドキュメント化した知識を、組織全体でアクセスできる場所に集約します。
管理すべき場所
– 社内Wiki
– ナレッジベース
– 社内FAQ
– マニュアル共有フォルダ
STEP 4:知識を組み合わせる
既存の知識を組み合わせて、新しい知識を創造します。
促進する方法
– クロスチームミーティング
– ブレインストーミングセッション
– 異業種交流
– ワークショップ開催
STEP 5:知識を内面化させる

共有された知識を実際に使ってもらい、定着させます。
促進する方法
– トレーニングプログラム
– ロールプレイ
– OJT
– 定期的な復習セッション
失敗しないための4つのポイント
ポイント1:トップのコミットメント
経営層がナレッジ共有の重要性を理解し、率先的に取り組むことが不可欠です。
ポイント2:インセンティブ設計
知識を共有することで、評価や報酬につながる仕組みが必要です。
ポイント3:ツールの導入
適切なツールを導入することで、ナレッジ共有の障壁を下げられます。
ポイント4:継続的な改善
一度導入して終わりではなく、定期的に見直し、改善を続けることが重要です。
ナレッジマネジメントツール選びの基準
| 項目 | 要確認ポイント |
|---|---|
| 検索機能 | 自然言語で検索できるか |
| 投稿の容易さ | 誰でも簡単に投稿できるか |
| アクセス権限 | 適切な権限管理ができるか |
| 分析機能 | 利用状況を把握できるか |
| モバイル対応 | 外出先からでもアクセスできるか |
よくある質問(FAQ)
Q1:SECIモデルはどのような企業に適していますか?
A: どのような企業・組織にも適用できます。特に、専門性の高い業界(コンサルティング、製造、IT など)や、属人化が進んでいる組織で効果的です。
Q2:導入にはどのくらいの期間がかかりますか?
A: 組織の規模によりますが、小規模なチームなら1〜3ヶ月、全社導入なら6ヶ月〜1年が目安です。
Q3:暗黙知の形式知化がうまくいきません。どうすればいいですか?
A: 以下の方法が有効です。
– インタビュー形式で引き出す
– 実際の作業を見学する
– 具体的な事例を尋ねる
– 「なぜそうするのか」を深掘りする
Q4:SECIモデルと他の理論との違いは?
A: SECIモデルは「知識の変換プロセス」に焦点を当てています。他の理論(学習組織論など)と組み合わせることも可能です。
Q5:ナレッジ共有を社員に受け入れてもらうには?
A: 以下の取り組みが有効です。
– 成功事例を共有する
– 共有することで自分の時間が節約できることを示す
– ゲームフィケーションを取り入れる
– 管理職が率先的に共有する
Q6:効果測定はどうすればいいですか?
A: 以下の指標で測定できます。
– 検索数・閲覧数
– 投稿数・更新頻度
– 問い合わせ削減率
– 教育時間の短縮率
– 属人化解消の度合い
まとめ:SECIモデルで組織力を最大化
SECIモデルを実践することで、以下の効果が期待できます。
- 属人化の解消:誰が辞めても業務が継続
- 業務効率の向上:同じ失敗を繰り返さない
- イノベーションの創出:新しい知識が生まれる
まずは「自分のチームでどのような知識があるか」を棚卸しすることから始めてみましょう。情報管理が進めば、組織全体の力も自然と向上します。
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